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2014/10/23 19:00

七尾の狐 七尾色

美しい七本の尻尾を持つ為に
七尾色神(ななびしきしん)と呼ばれ、
豊穣と家内安全の神として祀られている。

尾の先端は赤、青、黄、紫、黒、緑、白 と色がついていた。
其処に精霊や妖怪を宿している。

生まれは少し栄えた田舎街。 狐として生を受け、 人里で長く暮らしていた。 天の川のような百鬼夜行を携えた 雄大でいて高貴な 九尾の狐の凛々しい姿。 それを山の上にある神社から見上げるのが日課であった。 シキは 小柄でいて、 容姿も毛並みも美しい。 頭がよく、人の話をよく聞く。 行儀も愛想も良く 大変周りから寵愛を受けて暮らしてきた。 人の為の何かになることで自分自身を愛する事に満足感を得ていた。 その為、善狐として扱われ とある神社の守り神として大切にされていた。 シキは長く生きた。 20年が過ぎた頃、 人の言葉の意味は何と無く理解出来る。 妖怪とへと生まれ変わる自覚をしていた。 その直前、 人里に降りてきた狼から 人の子を守る際に傷付き命を落とした。 色は、 妖怪には成れなかったが 人々の信仰を得て神となった。 時は流れ、現代。 今の課題は 若者の流出。 極東の京に出てしまうのが悩ましい。 やっぱり田舎街なので、仕方ないとはいえ 信仰心を得る為にも 自分も人に化けて町おこしに参加している。 日々、自分の配下と どうすれば町おこしが出来るかを画策している。 個人目標は 九尾を得ることだ。 7本目の尻尾を得た時に、 なんか神通力がフィーバーした感じがある。 たぶん9本手に入れると 凄いことに成るんだろうなという実感が有る。 この街を守り続ける使命がある故に力が欲しい。 特別自分自身が非力な事を自覚しているだけある。 力があれば人も妖怪も集まり、 街はもっと活性化するし、 楽しくなると考えている。 何より、 私もいつかは 天高く舞う、天の川のような百鬼夜行と従えた 美しい九尾になるのだ。と。

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